みね内科循環器科クリニック

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新型コロナウイルス感染症について

こんにちは。

2019年12月に中国の武漢市で明らかとなった新型コロナウイルス感染症ですが、ついに先週(2/17~)には福岡県や熊本県でも感染患者が確認され身近な脅威となっています。

明らかになっていないこともある現状ですが下記の内容は正しい情報と考えられます。

 

新型コロナウイルス感染症は新たに発見されたSARS-CoV2に感染することで発症します。

感染経路は主に飛沫感染と接触感染(感染者の咳やくしゃみによって飛散した唾液や痰などに含まれるウイルスを飲み込んだり、触ったりするによって感染すること)です。

感染してから症状が現れるまでの期間(潜伏期間)は1~12.5日とされています。

症状は一般的な風邪症状と同様、発熱(37.5℃以上)、咳、くしゃみなどの呼吸器症状です。重症化すると肺炎を引き起こします。非常に強い倦怠感を訴えるケースが多いとか発熱などの症状が長引く傾向があるとの意見もあります。なお、これらの症状がほとんどない感染者も報告されています。

検査や診断ですが、現時点でインフルエンザのような検査キットはありません。各自治体の地方衛生研究所ならびに国立感染症研究所でのPCR法など核酸増幅法が行われます。

治療方法も現時点では確立していません。なお、現在、抗HIV治療薬の一種である“カレトラ”と呼ばれる薬が新型コロナウイルス感染症に効果があるとして臨床試験が行われています。また、各国ではワクチンや治療薬、迅速診断キットの開発が本格的に開始されています。

 

今できることは、季節性インフルエンザ対策と同様、手洗いや咳エチケットの徹底です。手洗いですが流水と石鹸やアルコール消毒液などを使います。帰宅時や、料理や食事の前など、口や鼻に触れる前にこまめな手洗いをおこないましょう。ドアノブや電車・バスのつり革など様々ものに触れることで自分の手にウイルスが付着している可能性があるのです。

また、咳エチケットは他の人に感染症をうつさないために重要です。咳やくしゃみがある場合にはマスクを着用しましょう。マスクの着用がなく咳やくしゃみをする場合には、周囲の人からなるべく離れ、ティッシュなどで鼻や口を覆いましょう。とっさの時には袖や上着の内側で覆いましょう。

 

受診の目安は以下のように行政から情報が出されています

次の症状がある方は「帰国者・接触者相談センター」にご相談ください。
・風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている。
(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある。
※ 高齢者や基礎疾患等のある方は、上の状態が2日程度続く場合
センターでの相談の結果、新型コロナウイルス感染の疑いのある場合には、専門の「帰国者・接触者外来」を紹介されます。なお、当院は指定されていません。その医療機関にはマスクを着用し、公共交通機関の利用を避けて受診されてください。

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